間質性肺炎血液検査項目の意味 ・・・くら~い気持ち
なんか熱っぽいなぁと思っていて熱を測ると39度で、熱が分かったとたん一気に具合が悪くなり、寝込んでしまう
・・・ってことありますよね。
それと一緒にしてはいけないかもしれませんが、
夫さま、病院で血液検査の結果をきき、
直後から咳込みがひどくなり、家で寝込んでしまいました。
気力が切れて身体は持ちこたえられなくなったのかな。
わたしでさえ倒れて寝込みたい気持ちなのでそうであっても不思議はないかと。
血液検査 KL6、SP-A、SP-D、CRPはなぁに?
この内容は以下からの引用、抜粋です。
・亀田メディカルセンターhttp://www.kameda.com/pr/pulmonary_medicine/kl6_1.html
・日呼吸学会誌第38巻第3号、第39巻第4号
・SRL総合検査案内http://test-guide.srl.info/hachioji/test/detail/001400802
・キャリタス看護https://kango.career-tasu.jp/contents/examination/171016_crp/
KL6
KL-6は、5000kDa以上のMUCムチンに属する糖蛋白のひとつで、間質性肺疾患における血清KL-6の上昇は、II型肺胞上皮細胞の障害や産生を反映する。
間質性肺炎の血清マーカーとしては、KL-6以外にSP-A、SP-D、MCP-1が知られているが、KL-6が、間質性肺炎において最も感度(94%)、特異度(96%)が高いことが報告されている。
SP-D
肺以外では産性,分泌されないことから血清中SP -D 量がある種の肺疾患の存在を反映する可能性があり,肺特異的血清マーカーとして注目されている.特発性間質性肺炎(IIP),膠原病性間質性肺炎(CDIP)で陽性率が高く,これら肺疾患の補助的診断に有用と考えられる
SP-Aについて
肺サーファクタントアポ蛋白-A(SP-A)は肺胞Ⅱ型上皮細胞で産生される肺サーファクタントの構成成分の一種で,リン脂質とアポ蛋白で構成されている。
SP-Aの測定は特発性間質性肺炎(IIP)とその他の疾患との鑑別補助診断及びIIPの急性憎悪などの病態の情報を提供する。
CRP値
数値が高くなるほど炎症が強いか、細胞が破壊されていることを示す
0.4~0.9mg/dLは軽度、アトピー性皮膚炎や軽い風邪などでも出る値
1.0~2.0mg/dLは高熱、ウイルス感染症、ひどい火傷などで出る値
2.0~15.0 mg/dLは中程度、透析や糖尿病、細菌感染、重度の外傷など
15.0~20.0 mg/dLは重度、関節リウマチ、肺炎、悪性リンパ腫など
KL6、SP-A、SP-D、CRPに関連して
・初診時より SP-D 濃度の上昇している IIP(特発性間質性肺炎)は急性増悪する可能性があり,臨床経過を注意深く観察することが要求される.
・急性増悪後SP-A,SP-D 上昇
・間質性肺炎急性増悪の初期にSP-Dが上昇、少し遅れてKL-6が上昇することが多い。
・ステロイド奏功時には、SP-D、KL6の順に低下する。
・KL-6は間質性肺炎の急性増悪後10日目にピークに達した。血清マーカー上昇のタイミングがずれる機序としては、分子サイズの違いや、生理的環境下での存在形態の違いなどが挙げられている。
・KL-6は、すりガラス陰影の肺野面積に占める割合と相関するが、線維化病巣との相関がより強い。
・SP-A、SP-Dはすりガラス陰影として認められる胞隔炎の程度と相関があり、線維化病巣である蜂巣肺との広がりとの相関は低い。
・特発性肺線維症27例の検討において、KL-6 1000U/mL以上の場合には、1000U/mL未満と比べて予後が不良であった。生存期間中央値は、KL-6値が高い群(1000U/mL以上)では18ヶ月、KL-6値が低い群(1000U/mL未満)では36ヶ月であった。
これらから考えられるまとめ
- 初診時にSP-Dが高いと急性増悪になる可能性が高い
- 急性増悪後、同時にSP-A、SP-D、KL6はあがらない。KL6は少し遅れ10日後位がピーク。(KL6があがり続けても急性増悪のピークを過ぎているときがある)
- ステロイドが効いたとき、SP-D、KL6の順に下がる
- KL6の値があがったとき繊維化が進んでいる可能性が高い
- SP-A、SP-Dは肺のすりガラス状の程度と関係がある、しかし蜂の巣状に広がっていくことを表わしていないときが多い
- KL6の値が1000以上の人は治療後の経過が悪いことが多い
- 生存期間の長さを順番にしたとき、KL6の値1000以上の真ん中の人は(中央値)18か月、KL6の値1000以下の真ん中の人は36か月
夫さまの血液検査の結果
前から載せている夫さまの血液検査結果に、青字で最新の結果を追加します。
|
KL-6 |
SP-D |
SP-A |
|
2月 |
1489 |
300 |
48 |
0.22 |
6月 |
1403 |
291 |
37.3 |
0.47 |
7月 |
1405 |
― |
― |
0.37 |
9月 |
1317 |
349 |
49.9 |
0.62 |
10月初旬 |
2383 |
323 |
89.7 |
3.60 |
10月中旬 |
― |
― |
― |
1.84 |
11月 |
4146 |
― |
― |
2.65 |
各項目の基準値(血液検査の結果報告書より)
KL6 |
基準値(単位) LT 500 U/ml |
SP-A |
基準値(単位) LT 43.8 ng/ml |
SP-D |
基準値(単位) LT 110.0 ng/ml |
参考値(単位) 0.00-0.14 mg/dl |
血液検査からわかった夫さまの様子
①Kl6基準値11月のKL6が4146 今、急性増悪ぎみ、高速並みに進行している。
よくあるご質問 | KL-6値が表わす意味とレントゲン画像の関係について | 美濃漢方診療所
ただ、今がピークかどうかは分からないということです。
②夫さまのSP-Dが初めから300、これは急性増悪が起きやすいことを表わしていたのですね。
③余命について、中央値なので長生きの人、1年半たたずに亡くなってしまった方様々ですが、夫さまの進行度合いで考えるとなかなか厳しいなと。
さぁ、これからどうする
ブログにコメントしてくださる方々がとても詳しく教えてくださりありがたいです。検討していきます。
主治医もいろいろ選択肢をくれ、選びをこちらに任せてくれています。
夫さまは、ステロイドをすぐに服用しようと思っているようです。でも、週末にどうしてもはずせない仕事があるらしく、副作用を今出すわけにいかないと言っています。
夫さま、いろいろ考えていたのですね。
近日中に病院に行くので、それから服薬が始まると思います。