進行・とーまれ!

夫さまは5年生存率30%の「特発性間質性肺炎」。病気とのお付き合いを記録します。

死亡後の手続き

最近、なにかと「夫さまならこうしただろうな」と思うことをするようになりました。

 

生前より従順になった妻

たとえば、洗車。めんどうがる私は滅多に洗車はしないので、ときどきあまりの汚さに夫さまが洗ってくれていました。亡くなってからは、ときどき洗車しています。

たとえば子どもの送迎。夫さまは早く帰ってきたときは、食事を後回しにして駅まで子どもたちを迎えに行っていました。夫さまなら行くだろうなと思い頻繁にお迎えに行くようになりました。

たとえばお花。夫さまはしょっちゅうお花を買ってきてくれました。わたしは水切りするのがめんどうであまり喜ばなかったのです。今は夫さまの写真のそばに生花を飾っています。

もっと喜んでほしかったはず。心をつくしてくれていたのに当たり前になっていて、申しわけなかったなぁ。

嫌なところばかりクローズアップされ、見えていなかった、感じていなかったことに、徐々に気づいてきて、涙しています。悪妻です。

手続き

そんな悪妻、亡くなったあと、手続きに追われています。平日の休みは週1~2日あるのですが、仕事は事前準備がかなり必要で、なかなか思うように時間がとれません。

もうすぐ亡くなって3か月。やってきた順にあげてみます。記憶を頼りにしているので間違っている可能性ありです。

死亡届

息子が行きました。

夫さまの会社への手続きの書類送付

退職金の手続きなどに関連したいろんな書類。振込口座とか、保険証関係とか。ここは失礼がないようにと急ぎました。これだけで力を使い尽くした感じありです。

そして、夫の扶養に入っていた娘の保険証は息子の扶養にしました。

公共料金…ガス、水道、電気の名義変更

連絡をして後日手続きの用紙が送られてくるので返送

市役所関係

一気に終わらせようとしたのは甘かった。必要な証明書、部数を見極められず数回行きました。

戸籍謄本、印鑑証明

戸籍謄本は保険金請求、年金、相続の手続き他に使い最終的に4~5部とりました。コピーでOKのもありました。

知らなかったのですが、夫さまが亡くなっても、戸籍筆頭者は夫さまなんですね。除籍ってわきに書いてあるのにずっと筆頭者。いなくなっても見守ってくれているようで、書くたび拷問受けているみたい。泣けてきます。

相続のために、生まれてから今までの除籍が必要で、二か所郵送で請求。附票とやらも。

印鑑証明は2~3枚。コピーでOKのところと原本必要なところとありました。

家族の印鑑証明は全員分。相続の手続きのために使い、見せるとあちらでコピーをしてくれ、返してもらえました。

住民票同居なら1部、別居ならそれぞれ。こちらも1部あればで見せて返してもらいました。

ただ、土地、建物の相続のときは、こちらでコピーを持参して添付して割印して、返却お願いしてというやりとりが必要。こういうのは法務局の方が教えてくれます

役所は一度で終わらせたかったのですが、そんなこんなで、観念して何度か行きました。

 障害者手帳の返還

これは返却するだけ

酸素機器使用の電気代助成金の請求

難病の医療受給者証を返還にいきました。

地域によって違うと思います。夫さまは1日中使用で電気代が月2千円補助になっていました。返すときに、今年度分をもらえるのかをきくと、「えっ?」とややしばらく待たされ、今年度分を請求できるとのことでした。黙っていたらもらえませんでした

このとき申請用紙をいただき、そこに医師の証明を記入いただいて持参。死亡後にご多忙の医師に記入をお願いするのは気が引けました。ここは、戸籍謄本の原本が必要でした。

死亡届けのコピーこのとき使ったかな? 

保険金請求と契約者の変更

死亡連絡をしてから、用紙が送られてきて記入後返送です。車の保険も含め5~6社とのやりとり。このうちの大手1社、実は私にとっていわくつきで。

以前、連絡をしていないのに勝手に住所変更をされ、謝らないので電話、訪問禁止にしていました。

このたび、解禁になったのか、保険金請求終了後に他の保険の名義変更手続きで訪問したいと。

わたしが請求を2週間ほど返送を放置していると「早く出すように本社から言われている」と催促が。締め切りのないものを、会社の都合を主張してせまるやり方で、心が弱っているときは関わらないのが一番と思い、再び電話、訪問禁止にしました。

さらに、請求用紙の書き方は、この大手の会社のが断トツで分かりにくく、セールスレディに問い合わせてほしくてわざとか と疑いたくなりました。

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Daria NepriakhinaによるPixabayからの画像
個人番号カード

個人番号カードを紛失したわたしは、住民票で番号が記載されているのをコピーして添付しました。該当部分のコピーでOKのところと、全頁のコピーを添付するよう返送され、再送付したところがありました

他には戸籍謄本死亡届受取人の印鑑証明は使ったかな???  忘れました。

障害年金と遺族年金と基金への連絡

信金で代行してもらいました。口座を作り相談し、サービスとしてお願いできました。ただ、担当者は社会保険労務士ではなく、結局よくわかっていないところがあり、中途半端な情報に振り回され、あとで自分で調べたことも。

とりあえずはやっていただいたので助かりました。障害年金が受給になるところで未払いで、傷病手当ももらっていたので返還しないとならず複雑。

健保にでんわすると、あちらで閲覧できるそうで請求がくるそうです。おとなしく待てばよいらしい。

基金は直接電話連絡。年金受給前に逝ってしまうと遺族年金にプラスにはならないらしい。払い損なのですね。

JAF

年払いしていました。途中解約は死亡でもできないと。

カード返却

地方紙に無料のお悔やみ欄があり掲載しました。そこで死亡を確認したからと、返却請求が1社からありました。この文面があまりに事務的でなかなかの失礼な対応でした。メインで使っていたカードです。私名義のカードもあります。この日以来使用はやめましたが、カード会社は痛くも痒くもないでしょう。せめてもの抵抗です。(笑)

他のカードは、引落口座なくなりますし、使用するのをやめるのみです。

車の名義変更

手続きするようにお知らせがきました。この手続きなかなかめんどう!

コロナ禍の中で混雑していて、業者と思われる迫力あるおじさんがたくさん。

事前に調べて、以下の相続と同じような書類を持参しましたが、何をどうするとよいのかわからなくて。案内をみつけてききました。2か所の窓口に行く必要がありけっこう必死。わかりにくかったけれど、行く先々で丁寧に教えてくれました。おばさん効果かも、いかにも困っている年寄りですから。

土地、建物の相続

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OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像

ネットで調べ、無料相談に予約。書類をそろえ、法務局で一気にのつもりが、ひとつ足りなくて2回で一気(笑)にやりました。法定相続証明制度というのがあり、法定相続情報一覧図を作ると、金融機関での相続で生まれてからの戸籍謄本一式提出しないで済むのでスムーズになります。

法務局、働いている人に個性派の人が多い気がして。こだわり派で愛想ないけどやたら頭よさそうとか、巻き毛の男性でマイペースとか、市役所とは雰囲気が違いました。これも地域差ありそうです(笑)

金融機関での相続

法務局より楽かと思ったら、それなりにあるのですね。

同居していない息子の自署、印が必要。土地、建物の相続と一緒にまとめて息子に郵送できればスムーズに進んだのですが、簡単に考えていて、時間がかかりまいました。

銀行の申請はそれなりでしたが、郵貯がまどろっこしい。相続の金額により対応が違い、夫さまの相続の場合は申請書を局に提出し、それを局がセンターに送り、1~2週間後にセンターから自宅に書類が郵送され、それを局に持参して送ってもらうという。さっさ書類渡してくれればいいのに。

しかも、この相続、書類出し終えてすぐにもらえるのではないのですね。先日やっと終わったところで、まだ振り込まれていません。1週間以上はかかるんでしょうね。だまって待つしかないらしい。

香典返し

手続きではないけれど、挨拶文、何を送るか、送り先のリスト作りなど一番気をつかいました。

まとめ

長々書きましたが、結局、必要なのは死亡届、戸籍謄本、マイナンバーカード、印鑑証明、住民票のどれかを使って手続きをするということです。手続きに行くときは、必要あろうがなかろうがこれら一通りと印鑑持参でした。

手続き終わると、夫さまの名前を書くことはほとんどなくなるんでしょうね。やはり、この世は生きている人のためのものと実感しています。当たり前といえば当たり前なのですが、今まで意識したことありませんでした。

あー、あと、準確定申告と喪中ハガキが残っています。手続き膨大ですね。

まずはハガキ。元気出してやっていきます。先に逝かれちゃったけれど、わたしのやることがまだ残っているようなので。