進行・とーまれ!

夫さまは5年生存率30%の「特発性間質性肺炎」。病気とのお付き合いを記録します。

いい人になってきて

夫さま、最近、特にいい人なんです。「いつもありがとう」って何度も言います。次の世に行く準備ができてきたみたいで…。わたし、いつもなら笑ってそのまま言っちゃうのですが、本当になりそうで怖くて言えないです。

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Andrew MartinによるPixabayからの画像

酸素の調整のために入院し、酸素量の指示は、安静時毎分1リットル、会話2、食事3、労作時(トイレとシャワー)5。普段は93くらい。トイレでがんばると5リットル入れても80台になります。気温が高いと息苦しさが増すように見えます。でも、3日ぐらい前からクーラーで気温整えても、少し苦しそうで。また少し線維化進んだかな。

ときどき、入院中にやってもらっていた呼吸リハビリを、夫さまに教えてもらってやっています。そうすると、パルスオキシメーターの数値が1~2上がることがあります。一時的でも一瞬でもほんの少しでも楽になるならとやっています。

入院前に「呼吸リハビリどうなんでしょう」と医師にきいたとき、限定的ですって言われそのまま流されました。それで治るとは思っていないけれど、これで少し苦しさがまぎれるなら、ずーっとずーっと苦しい人にとって大きな癒しだと思います。

入院時の担当医は別の医師。呼吸リハビリはセットになっていたようでお願いしなくても組んでくれ、夫さまは楽になるって言っています。

こういう苦しむ人の状態に対して、想像力がない人、医師に限らず世の中たくさんいますよね。

母が亡くなる前、わたしもその想像力のない人でした。辛さや苦しさが自分ごとではなかった。小さいころから、当然のように、わたしに我慢させて丸く収めてきた母との間に、向こう側は透けてみえるけれど丈夫な膜がある感じで、心から優しくできなかったんです。夫さまの体調をみていて、7年も前のことを思い出しています。

わたしも夫さまに倣って、ちょっとはいい人になってみるとか(笑) 愚痴がとまらないんですけどね。