進行・とーまれ!

夫さまは5年生存率30%の「特発性間質性肺炎」。病気とのお付き合いを記録します。

思い出しながら少しずつ④

なかなか更新せず、何をどこまで書いたのか混乱ぎみです。

内容的には、このころ、けっこうクライマックス

なくなる2日前

夫さまも私もそうは思っていないので

なんとか今を維持していこうとしていました。

 

食べられないのでエンシュア増やす

食べられなくなってきたので、夫さまはエンシュアを増やしました。ずいぶん前に1日何本まで飲んでいいの? ときくと6本と言われました。1日2本なら、なんの問題もないと私たちは思っていました。なんて前向きなんでしょう。2本飲み始めたのは亡くなる5、6日前から。

口腔カンジダが広がる

苦しくてうがいが難しくなり、口腔カンジダの清掃ができなくなってきました。

そうするとあっという間に真っ白+中央は黄色

食べられないのはカンジダのせいもあると思い、これをなんとかしたいと思いました。

こんなに調子悪くても、夫さまこの舌の違和感気持ち悪かったみたいです。

急きょ、カテーテルのために医師に訪問してもらったとき、舌につける塗り薬を処方してもらいました。

翌日、薬局に処方箋がきているかを確認すると留守電。

ときどき、土曜が休みになるんです。

あら、残念とメッセージは伝えず切りました。

月曜でいいかーと思って。

そうすると、薬局から電話がきました。

メッセージを残していないのに!

感動です。休みなのに薬局に出勤し、処方箋がとどいていないので医師と連絡をとり、私が取りに行くより確実だからと自宅に届けてくれました。私服でした。(涙)

あとできくと、このときも、医師は、この状態で薬をだしてもと思ったそうです。

夫さまは、このどろっとしたのを舌にのせてから飲み込む薬を、届いてから昼と夜に飲みました。

ごはんも食べれないのに。エンシュアも飲めないのに。

シャワー入れちゃった

ひとつ思い出しました。

大量の軟便で何度も拭き続けたけれど、やっぱりちょっと取れていなくて、でも翌日は看護師さんがきます。

きれいにしたくて、お尻洗おうかって誘いました。

分かったって。

わたしはトイレに座ってバケツとタオルで拭うように流すすもりでした。トイレにお湯を用意してありました。夫さまは風呂場で洗うつもりだったようで、立てないって。

ここで私たち、またいつものように話に食い違い。結局、そこまで言うならシャワーで流そうということになり、立てないという夫さまは、風呂用の椅子に座りシャワーで流しました。もうすぐ死ぬ人をシャワーにいれちゃうとは。

夫さまはどれだけ頑張っていたんだろう。

希望の漢方

この日の朝は、漢方の粉末も飲みました。私たちにとって漢方薬は二人の希望でした。飲み始めたのはちょうど1年前くらい。半年くらいで落ち着くよって言われていたのですが。でも恨むきもちは全然ないです。一度コロナで飲めなくなったとき苦しさが増し、飲み始めたら確かに楽になったんです。薬は効いていました。でも、病気の勢いが強かったのだと思います。

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漢方の粉剤

薬剤師に質問

口腔カンジダの薬を届けてくれたとき、気になっていたことをきいてみました。

あのー、エンシュアってお腹壊すことあります?

患者さんで、急に増やすと下痢することがあると教えてくれました。カロリー確保するため、乳成分が入っているので、牛乳を大量に飲むようなものだと。

あー、知りませんでした。でもどこかで緩くなるかもって聞いたような気も…。薬の説明のところに書いてあったような…。おいしくないので一気に飲んでいたのです。夫さまは便秘はするけれど下痢はしなくて、それが大量の下痢のような軟便になったのは、この影響もあったのだと思います。そして、プラス、筋肉をコントロールできなくなっていたんですよね。

朝の会話

この日は、朝、漢方飲んだとき、またエンシュア落ち着いたら飲もうねって夫さまと話し、うんって言っていました。

もうひとつ、

朝おきたときに夫さまが

「頭、変になってきた、なんだか死にたくなってきた」

わたしは、平然と

「こんなに苦しいんだから、死にたくなるの当たり前だよ、変じゃないよ」

って言葉を返しました。もっと違うことが言えたのではないかなぁ。死にたくなるってどういうこと?ってきけばよかったな。きっと話たいこと、苦しいこと、不安なこと、たくさんあったと思う。

あーあ、軽く流してしまいました。後ろ髪引かれるような、なんか見られている余韻を感じながら、その場を離れた記憶があります。平気なふりして逃げたのかな私。まだまだ思い出すと涙でます。