進行・とーまれ!

夫さまは5年生存率30%の「特発性間質性肺炎」。病気とのお付き合いを記録します。

初めての車椅子散歩

車椅子がきました。

と言っても、購入するまでの貸し出し品です。

https://ottosama.hatenablog.com/entry/2020/07/26/093000

難病認定されていて、QOLの状態が一定以下と認められると、補装具費を援助してもらえます。無事? 認められ、購入した車椅子がくるまで借りることができました。

 

貸出し用の車椅子

お借りした車椅子は20万の既製品とのこと。これをベースにオーダーメイドで注文することになるらしい・・・。1割負担でも2万円以上になります。こんなに高いとは。ネットでみると2万ぐらいで車いす売っているけれど、比べることができないほどに物が違うって。

なるほど、リクライニングと傾斜を変える機能の両方があり、病院で借りたのとは全く別物で。ほかにもあちこち高さを変えることができて、取り外し可能の転倒防止器具も。高価なクッション付き、色はきれいな黒、おしゃれな感じです。エンジンはついていないけど、自家用車みたい。

痩せすぎで付属のクッションでは痛い

夫さまが試乗してみました。尾てい骨が痛い、背中が痛いと。今たぶん34キロぐらい。もう量るのもやめたので定かではないですが、こんなに痩せた人今まで見たことないです。身体に合わせて調整でき、自動で空気が入る高価なクッションなのですが、それでさえ骨が当たって痛いとは。

快適に座れるように

この20万のかっこいい車椅子が快適になるようにまず座布団をなんとかしないと。

いいのがありました。

友達に、子どもたちが居心地よくなるように、気持ちよく眠れるのは大切! 寝具は大事よ~と言われ、なるほどとトゥルースリーパー・・・と似たような性能(笑)のマットを5つ買ったんです。

時は過ぎ、一つマットが余っています。それを切って二枚重ねにして座布団に。背あて用にも切りました。こんなときに役に立つとは!

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マット、カバーを作るのめんどうなので布でくるみ終了

首を固定する枕もしっくりこないといい、タオルをまるめて使いました。これでOK!

 お借りした車椅子に酸素ボンベ用のホールドはついていないので、ボンベのケースにホルダーをつけて背もたれにぶらさげました。

お散歩準備に気を遣う

用意するときやお散歩中、もし嫌な思いをすると、もう二度と行かないと言いそうなので、ちょっと緊張感。

軽量型の車いすとはいえ、重いです。段差二か所は車椅子では無理なので、夫さまには歩いてもらうしかありません。

玄関に近いところに椅子を置き、そこで夫さまが一休みしている間に、外の平らなところに車椅子をセッティング。

車椅子散歩

夕方、少し暑さが和らいだころをみはからい、娘と3人で隣接する遊歩道に出かけました。外にいたのは15分ぐらいでしょうか。わたしはどんどん進みたくなるのですが、娘がゆっくりのんびり押してくれました。

近所の人に見られたら面倒だな、あれこれ言いふらされそう…とか守りの気持ちになっていましたが、だれにも会わず。何より、夫さまは気にしていないようです。そういう人とのわずらい、もう超えたのでしょうね。

車椅子お散歩、今回、夫さまが行きたいって言いました。めんどうなはずなのに。皆と何かをする時間を作ろうとしているって感じました。

夫さまを助ける私にも助けが必要

戻ってきてからも、夫さまの体調を気遣いながら、酸素を据え置き型の機械に変え、車いすを家の中に入れるのに、タイヤを拭くのも一人ではやりにくいです。娘がいてくれてよかった。一人じゃきつかった。

気持ちよく終わりました。いつもと違うことをするっていいものですね。楽しかった。これが、今月1番の家族イベントってことかな。